どんな投資方法でもリスクは付き物で、株やFXに比べると安定していると言われている不動産投資でさえ、リスクがあります。
実際に投資に乗り出す前に、どんなリスクがあるのかをしっかり押さえておきましょう。
空室や家賃滞納
6世帯が入居できるアパートを1棟購入し、1室あたり10万円の賃料で貸し出すとします。 これなら毎月60万円の収入がコンスタントに入ってくるので、本業を辞めても生活できると思いがちですよね。
でも、部屋は必ずしも全部埋まるとは限らず、空室状態が続いてしまうことだってあります。 1室も借り手が見つからなければ家賃収入はゼロになりますし、ローンの支払いだけが続いてマイナスが増えてしまいます。
また、全部部屋が埋まったとしても、その借主がちゃんと家賃を支払ってくれないかもしれません。 空室リスクを避けるには多少物件の購入価格が上がっても利便性のよい価値のある物件を選ばなくてはいけませんし、中古なら住みやすいようにリフォームをしなくてはいけません。 家賃滞納のリスクを避けるには入居者選びに慎重になるだけではなく、滞納があればすぐに入居者へ連絡するなどのスピーディーな対処が必要になります。
老朽化と災害のリスク
アパートやマンションも、月日が流れれば劣化していきます。 老朽化すれば当然建物の価値が下がっていき、家賃の相場は低くなり借り手も見つかりにくくなります。 少しでも安定して家賃収入を得るには物件の定期的な修繕計画を立てる必要があり、それに応じて修繕費用の積み立てをしていかなくてはいけません。
また、地震大国と呼ばれる日本では、地震による被害も絶対に無いとは言い切れません。 他にも火事が発生してしまうことだって考えられますよね。 万が一のときのために、保険に加入しておくことが大切です。 中古物件を選ぶときには現在の耐震法の基準に沿った建築がされているか、慎重に確認をしなくてはなりません。
現物不動産投資は流動性が低い
最も一般的な現物不動産投資の場合は、流動性が低いというリスクがあります。 マンションのオーナーというと非常に資産価値のある財産を持っているわけですが、急に現金が必要になって売りに出しても、すぐに買い手がつくとは限らないからです。
どんなにいい物件でも高い買い物ですから買い手も即答せず、お金になって戻ってくるのは早くても1ヶ月以上掛かってしまいます。 売却を予定しているのであれば、十分な期間を準備する必要があります。